鉄観音茶とプーアール茶

Categoryはみだし者日記
はみだし者です。

上海の話に戻ります。
現地エージェントのTさんの旧友である
お茶屋さんにお茶を頂戴に参りました。

このお茶屋さん、若くして上海に7店舗を持ち、
デパートや多くの飲食店に卸す実業家です。
上海に出てきたばかりの頃、Tさんと出会い
Tさんには大変世話になったようで
未だその御恩を忘れない、人間味溢れる方です。

お茶屋の旦那
最初は旦那が慣れた手つきでお茶を。
やはり女性の方が美しいべという事で
女性スタッフさんにバトンタッチ(笑)


お茶ヲタクのTさんの提案で、
お茶の勉強会になりました。

50gで200元(約3千円)のお茶から始まり
300元(4千5百円)500元(7千5百円)
1100元(1万6千5百円)と、順に試飲していきました。

試飲会
伝統的な中国式茶道、小さな器で何杯も楽しむ。
美しい手つきでお茶を入れる女性店員さん。
奥の色眼鏡は運転手。

日本人にはお茶の香りが強いものが好まれるようで、
一番安いものでも香りが強く、味には甘みも渋みも
良く出ていて、大変美味しかった・・・・のですが、

鉄観音茶はご存知の通り、半分発酵している茶なので
中国の方は香りよりも下の裏で感じる「酸味」を
重要視されるとの事。いかに上品な酸味か、
飲み終わった後の下裏で感じる「スゥ~~~」っと
した後味を意識して試飲してみてと。

確かに、高価なモノほど全然違う。
そして茶葉が綺麗過ぎる。

200元ほどの物は、2~3回お茶を入れると
ほんのり茶葉が黄色くなるのに、
高価なモノは5回6回と入れても青々とした
緑色のまま。

そして、この1100元のお茶・・・・
卸し屋のココだから1100元であって、
街中のデパートでは小分けされ、
豪華な金の紙箱に入れられ、な・な・なんと
50g・2万元(30万円)で売られているとの事。

値段ってわかんねーなー・・・・
所詮、人が付ける者なのね。

そして、完全発酵のプーアール茶。
それは数年物の固形の良品を頂きました。
紙に包まり、円盤状に固まった茶葉を砕き、
じっくりと大きめの急須で抽出。

プーアール茶、完全発酵なので香りはゼロ。
一口含んだら!!!!日本では飲んだことの無い
それはそれは味と香り。
不思議と口に含むと香りさえ感じる。

ゆったりとした時間の中、お茶を嗜む。
この瞬間だけ仕事の事を忘れました。


日本人にはこういう時間が大切なんだと思った。
中国の人達はこういう時間を大切にしてる。
戦後、日本人は急いで歩み世界一にもなった。
中国は長い間世界をリードしるような文明国だったが
近年のたった200年間だけ、その座を退いた。
そしてまた、その座にかえり咲いた。

近年のこの200年とはどういう時代だったろう。
産業的に言えば、家内制手工業から
工場制機械工業に移り変わる時代。

中国の生産工場を見てまわると、
まだまだ手での作業が占める割合が大きい。
手の技術、これに優れているモノは素晴らしい。

この200年はどんな時代だっただろう。
そんな話がお茶会の閉めになった。

試飲会2

プーアール茶は年を重ねるほどに価値が出る。
愚かな人は慌てて飲んでしまい、その価値を
得る事はできない。時間だけがその価値を育む。



お茶屋の若旦那、
私達をTさん同様に温かく迎え入れてくれた。
これを、次はこれをと高価なお茶を
何のためらいも無く無償で提供してくれた。
(おまけに日本へとお土産まで)

貧乏な頃に築いた縁は深く長い、
お金持ちになってからの縁は希薄。

そんな言葉を思い出させてくれた。

お茶っていいな。



はみだし者


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