ある手紙

Categoryブームスの生き様
はみだし者です。

ある方から、
商品の共同開発について
お誘いを頂きました。

身に余る光栄ですが
本心から嬉しいお言葉です。

返信を致しました。
内容をここに記します。

本来は私信のはずですが、
今後関わる人の為に、
想いを暴露しておきます。

さぁ、これで業界の
はみだし者確定だ。
セカンドステージの始まりっすか?



はじめまして、
お心あるメールに深く感謝いたします。

詳しいお話は※メーカー名※の
※役職名※様から本日お伺い致しました。

個人的な考えですが、
一つの映画を作るのに、
3人の映画監督はいらない、
一つの曲を作るのに、
3人の作曲家はいらないと思うので、
何人かで開発を行っていくのであれば、
ひとりが作曲、ひとりが編曲とか、
監督、脚本、美術、とかそんな感じで
誰かが生んだアイディアに対して、
家具屋として屈託の無い意見を進言をし、
更なる知恵を注ぎ、より良いモノに仕上げていくという
イメージをしています。


長く続けていく為にも
メーカーさんを擁護して考えると、
ある程度数をこなさなければ
飯も食えないメーカーのしての立場上、
対1社の商品開発は若干の不安があると思います。
何社か集まって、意見を出し合って生んだ商品なら
販路もある程度は確保できて、メーカーさんの
リスク軽減になると思います。

販売店も、メーカーもどちらもですが
やりたいと思う人がリスクを負うのが当たり前で、
本当にリスクを負える人が何人いるだろうか・・・
と思う時もあります。


なぜ、市場に欲しいものが無いのか、
色々と調べ考えました。

メーカーさんも色々チャレンジしたい
気持ちはあるのに、リスクを負うことが出来ず、
結局の所は大手バイヤーの顔色を伺うような
商品開発=平均的に数だけこなせる商品、
私にとっては魅力無い商品ばかりに
なってしまっているのが現状です。

チャレンジ製品溢れる商品は、
数が売れないからというただそれだけの理由で
市場から消え去っていきます。
ウチではヒット商品だったのに、
半年で消え・・・・なんて
商品も少なくはありません。

また大手バイヤーさんも、冒険はしたいけれど
保身の為かリスク=責任を負うことを嫌い
数字狙いで今まで売れていた商品を狙う
傾向があるようで、結局の所、10年、15年前と
変わらない商品ばかりが溢れている。

少しずつ進化している世の中に対して
現状維持と言う緩やかな下降線を何年も続けていて
今の現状に陥ったようです。

数の大きい小さいが評価の対象になる
20世紀型のビジネスをベースに考えれば
至って普通の事で、決して悪い事だとは思いませんが、
私自身の考えとは相違しますし、疑問が残ります。

そう考えると、一般的にビジネス界の常識
「リスク分散」や、「リスク回避」と言う言葉は
クリエイティブな創造性を発揮する場では
逆効果であると思いました。

やりたいって想いのある人は、
私財を投げ売ってでも・・・は大げさかも知れませんが、
音楽界や映画界のエンターテイメントビジネスでは
よく聞く話です。

しかも、家具の場合は
ハイリスクでも、ハイリターンではありません。
投機やギャンブルでもないですから。

そう考えると、作りたいものを作る行為は
只のマスターベーションになってしまいますが、
でもそれは誰にも支持されなかった場合のみで、
それが市場で支持されればマスターベーションでは
ありません。

私の思うモノつくりは
「世の中素敵になる良いものを作りたい」と言う想いと、
「利他の精神」のその二つだけだと思います。


一度どんなものがお作りになりたいか、
具体的に絵をお書きになってみたらいかがでしょうか?
既に色々とやられているようでしたら、そのアイディアを
私にも拝見させていただけないでしょうか?

女性受け狙いとか、誰々をターゲットにとかを考えると、
他人の顔色を伺う今までの商品開発と
なんら変わらないので、本心からご自身が
作りたいものをお考えになられた方が
リスクを負ってでも作る価値のあるものだと思います。
失敗しても満足感があります(笑)

私自身も圧倒的に失敗作のほうが多いです。
確立1/9って感じです。
メーカーさんに迷惑かけっぱなしですが、
まだ見捨てられていないようで助かります。

今までの経験で、モノつくりに「我欲」が絡んだり、
「我欲」を持った人が関係してくると
失敗する傾向があります。

先にも申し上げましたが、
「世の中素敵になる良いものを作りたい」と言う想いと、
「利他の精神」に満ちた人と携わり生まれたものは
今でも弊社で支持されています。


私達の描くより良いモノつくりが
マスターベーションにならないように
お互い指摘しあい、協力していけたら本望です。

言葉も選ばず、
長々と想いを書き連ねた無礼を、
どうかご容赦下さい。


今後とも宜しくお願い致します。





はみだし者

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